世界三大美術館のひとつに数えられる美術史美術館は、ウィーンを訪れたら絶対に行っておきたい必見スポット。自然史博物館と対を為す建物自体が芸術品のようです。
- 数えきれないほどの名画の数々
- 建物自体が芸術品
- 2010年より待望の日本語オーディオガイドが登場
ウィーン美術史美術館で名画鑑賞
美術史美術館の絵画コレクションは、おもにハプスブルク家によって収集されたものです。
特にブリューゲルのコレクションが充実していて、「雪中の狩人」や「バベルの塔」など著名な名画の数々を鑑賞できます。
わたしがブリューゲルが好きになったのは、美術史美術館でバベルの塔を見てからです。絵と対面したときに、妙に惹きつけられました。帰りがけにショップで絵はがき買っちゃった。
他にも、フェルメールやラファエロ、ルーベンス、ベラスケスなど名作ぞろいです。
- バベルの塔(ピーテル・ブリューゲル)
- 草原の聖母(ラファエロ)
- 絵画芸術の寓意(ヨハネス・フェルメール)
美しい絵から、写実的で生々しい絵、グロテスクな絵、心が洗われるような宗教画。何度鑑賞しても飽きません。
しかも、うれしいことに、わりかし近くで鑑賞できます。
美術館内は落ち着いたトーンでまとめられています。
ソファもあるので、腰かけて1枚の絵だけをじっくり鑑賞してみるのもいいかもしれませんね。
美しすぎるカフェ
疲れたら、美術史美術館内のカフェへ。それはそれは美しいカフェです。
コーヒーやケーキだけでなく、グヤーシュなどのお料理もいただけます。
より興味深く鑑賞するために
中野京子さんの「怖い絵」を読み、その絵に隠された本当の意味や背景を知ることで、名画がとても奥深いものになりました。見るポイントが分かると、絵画ってこんなに興味深いものになるんだなと。
「怖い絵」は3巻まで刊行されており、もちろん美術史美術館所蔵(あるいは関係する)の絵画も含まれています。
怖い絵1
美術史美術館所蔵:『ガニュメデスの誘拐』コレッジョ
怖い絵2
美術史美術館所蔵:『ベツレヘムの嬰児虐殺』ブリューゲル
※オリジナルはロンドン・ハンプトンコート王室コレクション所蔵。美術史美術館に所蔵されているのは息子によるコピーといわれる。
怖い絵3
美術史美術館所蔵:『豆の王様』ヨルダーンス/『メドゥーサの首』ルーベンス/『フェリペ・プロスペロ王子』ベラスケス